最近、ヘレン・ケラーの映画『奇跡の人』の最後のシーンをふと、思い出しました。
中学一年の時に学校の体育館で見せられたその映画のシーンが、
人と街中で偶然出会って話した後、急に思い出され、気になりはじめたのです。
家に帰ってからyoutubeで検索したら、まったく同じ映画のそのシーンが見つかりました。
主演はメリッサ・ギルバート、大草原の家の少女、ローラだから覚えていました。
家族の者の同情からか教育をされず我がまま勝手に育ったへレンが、右手の中に溢れる水と、もう片手にアン・サリバンが必死に伝えてくる指文字との関連性をはじめて悟るというシーンです。
感動的な場面のはずですが、なんだか良く分かりません。
突如、ヘレンを襲う感動の正体が分からないのです。
映画的な表現・・・なのでしょうか?
その後に続く『water』と発話するのも唐突に感じ、その後に続く奇跡のような展開にはまったく置いてけぼりです。
でも、この物語の中に知りたい何かがあるのは間違いなく・・・
実際には、彼女は、サリバン先生が来てから二週間で、すべての物には名前があることを認識したそうです。
ある時、ヘレン・ケラーは、水とコップが同じものだと主張して聞かずいつものごとく反抗しました。
その後、その有名なポンプ小屋につれて行かれるのですが、
サリバン先生の手記によると、
水を流しながら指文字で伝えた瞬間、顔色が変わり、コップを落として考え込んでしまった。
彼女の面にいつもと違う輝きが現れはじめた。自分の誤りが分かったのである。
このことがあってから、あれほど頑固だったヘレンが急に素直になり、教えをよくうけ入れて、進歩も目立って来た、ということなのです。
つまり、奇跡の人、というのは確かにアン・サリバンのことだったのですね。
その前に、彼女の頭を冷やすために、しばらく他の事に興味を移し、ワンクッション置いてから彼女を小屋まで連れて行った、映画では省かれたこの忍耐の場面が全てなのだと分かった瞬間に、私も、おそらく、ヘレン・ケラーを打ったと同じであろうものに打たれ、その瞬間、生来、知性には勝っていたが何故か頑固で片意地だった彼女の顔に、“はじめて立ち現われた輝き”というものが、見えたような気がしたのです。
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posted by blanchemoreau at 00:32| 東京

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